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ウサギから高機能のモノクローナル抗体を取得できるのはなぜ?

目次

抗体の取得に使われるオーソドックスな動物としてマウスが挙げられます。飼育が簡単でライフサイクルも早いため、実験動物としてはメジャーなものの、取得できる抗体の多様性や性能に関しては今一つ

必ずしも免疫する抗原によっては適切な免疫応答が起こるわけではない点や、疾患モデルマウスで免疫染色を行う場合に問題を生じてしまうなど、課題もいくつか抱えています。

ウサギモノクローナル抗体  

そこで今注目されている免疫動物がウサギです。マウスよりも抗原認識能が多彩で、かつ親和性や特異性の高い抗体が取得できることから、マウスで目的の抗体が取得できない際に有用な手段となり得ます。

ここではそんなウサギモノクローナル抗体の特徴にフォーカスし、免疫動物としてウサギが選ばれる理由や、取得できる抗体の特徴などを詳しく解説。この分野での特許技術を持つ企業の紹介も行っています。ウサギからモノクローナル抗体の取得を検討しているのであれば、ぜひ参考にしてみてください。

抗体の取得元にウサギが選ばれる理由

特異性や親和性の高さに優れるウサギモノクローナル抗体。抗体の取得元としてウサギが選ばれる理由はいくつかありますが、そのもっとも大きな理由がウサギの特性にあります。

Cell Signaling Technology公式ブログ

引用元:Cell Signaling Technology公式ブログ(https://blog.cellsignal.jp/antibody-essentials-part-4-polyclonal-vs-monoclonal-antibodies

 

例えばウサギは、低分子化合物や低分子ペプチドに対して極めて強い免疫反応を引き起こすことがよく知られています。マウスのようなげっ歯類では認識できないヒト抗原のエピトープを認識し、リン酸化やアセチル化などの修飾有無、アミノ酸の11か所の違いすらも認識してしまうなど、固有の特性が強みの秘訣です。

一般的にモノクローナル抗体はウエスタン・ブロックやELISA、フローサイトメトリーといった用途で使われることが多いですが、ウサギはそれに加えて免疫組織や免疫細胞の染色でも良い結果を得られると期待されています。

その半面、マウスに比べると取得にかかるコストは高くなる傾向にありますが、得られるか分からないマウスで何度もチャレンジすることと比較すると、より高性能の抗体をコンスタントに得られることで費用対効果はむしろ良くなるのではないでしょうか。

つまり、それなりのコストを支払った上で、それをペイできるような高機能な抗体を得られるのが、ウサギが選ばれる理由と言えるでしょう。

ウサギモノクローナル
抗体作製受託が選ばれる理由を
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なぜウサギからモノクローナル抗体を取るのが難しいのか

理論上は、マウスモノクローナル抗体と同じハイブリドーマ法で、ウサギからもモノクローナル抗体を取得できると考えられてきました。しかしハイブリドーマを作製するためにウサギのB細胞と融合させる適切な細胞がなく、なかなか上手くモノクローナル抗体を作製することはできませんでした。

ハイブリドーマの融合効率が低く、融合できた場合も抗体の品質が悪いのであれば、なかなかウサギのモノクローナル抗体は一般にも広まりません。ウサギの抗体産生細胞とマウスのミエローマ細胞を融合するような研究も行われましたが、異種動物間の融合はそう簡単にいかず、得られるハイブリドーマも少ないという、芳しくない結果が続きます。

そうした中で、これまでの技術では取得が難しかったウサギモノクローナル抗体の取得を迅速に行う技術が生まれます。その一つがiBody株式会社という抗体ベンチャーが開発した「Ecobody技術」という抗体探索技術です。

ウサギモノクローナル
抗体作製受託が難しい理由を
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ウサギモノクローナル抗体取得の最前線

従来、数か月もの時間を必要としてきた抗体の探索工程を最短2日間に短縮したEcobody技術。

名古屋大学大学院生命農学研究科の中野秀雄教授らによって開発されたこの技術は、シングルセル法と無細胞抗体発現技術を組み合わせた抗体の探索手法。個々のB細胞から動物が本来持っている抗体の多様性を維持したままモノクローナル抗体を効率的に作製でき、従来技術では取得困難であった抗体の取得を可能にしています。

Ecobody技術

引用元:iBody株式会社公式サイト(https://www.ibody.co.jp/technology/

 

具体的には、ウサギの脾臓や血液中のB細胞を材料とし、目的の抗体を産生するB細胞を集団ではなく個別に選択します。その個別に選択したB細胞1細胞ずつに分離、その1細胞から抗体遺伝子を増幅し、抗体を発現、評価します。この技術では一連の工程を生きた細胞を使わずに試験管内で行うため、極めて迅速に抗体の発現、評価を行うことができます。

Ecobody技術は、マウスでは取得困難とされてきた低分子認識抗体や、アミノ酸変異を識別するウサギのモノクローナル抗体の取得にも貢献している技術ですが、ヒトモノクローナル抗体の取得にも利用されています。ヒトの体内で機能しているモノクローナル抗体も取得できるこの技術は、抗体医薬品開発や腫瘍マーカーなどの疾患マーカーを識別するツールなど、さまざまな可能性が期待されています。


ウサギモノクローナル
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  • 所在地:愛知県名古屋市千種区千種2-22-8 名古屋医工連携 インキュベータ417
  • 電話番号:052-753-8654
  • URL:https://www.ibody.co.jp/

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