カイオム・バイオサイエンス

カイオム・バイオサイエンスのモノクローナル抗体作製受託サービスは、トリ免疫細胞を用いたモノクローナル抗体作製システム(ADLib®システム)による抗体作製を行っています。ここでは、抗体取得に用いる動物や作製プラン、納期などの特徴、カイオム・バイオサイエンスの強みなどを詳しくご紹介します。

目次

カイオム・バイオサイエンスのモノクローナル抗体作製受託サービス

カイオム社ではトリ免疫細胞を用いたモノクローナル抗体作製システム(ADLib®システム)による抗体作製受託事業を行っています。ニワトリのB細胞にはさまざまな抗体を生み出すメカニズムがあり、トリコスタチンAという薬剤を使って人為的に活性化した上で試験管内でモノクローナル抗体産生細胞の集団(ライブラリ)を作り出し、ターゲットの抗原に結び付く抗体を取得できるのがカイオム社の抗体作製受託サービスです。

抗体取得が可能な動物 ニワトリ・ヒト
抗体作製プラン ヒト末梢血Bリンパ球由来の抗体遺伝子クローニング
おおよその必要期間 記載なし
納品物 凍結細胞ストックを2本および培養上清
対応オプション ELISAキット構築サービス(作製した抗体の評価)

カイオム・バイオサイエンスのモノクローナル抗体作製・探索の強み

トリの免疫細胞を用いて抗体を生み出す抗体作製技術「ADLib®システム」の実用化を目指し、2005年に設立されたカイオム・バイオサイエンス社。この技術に加えて抗体創薬基盤という新たな軸を設け、医療への一層の貢献を目指した事業を行っています。トリ免疫細胞を用いたモノクローナル抗体作製システムの「ADLib®システム」は、カイオム社ならではの独自技術。このライブラリから目的抗体を発現している細胞だけをセレクションすることで、求める抗体を取得できます。

ニワトリモノクローナル抗体の特徴

適した手法で取得できる受託会社選びが大切

目的や希望のモノクローナル抗体を作製受託するなら、受託会社が保有する技術や抗体取得が可能な動物の種類、作製期間などを比較し、適した手法で取得できる受託会社に依頼することをおすすめします。このサイトでは、動物の特徴や取得手法の違いから、動物種別におすすめのモノクローナル抗体作製受託会社をご案内しています。各会社を比較し、参考にしてみてください。

マウスで取れない抗体が見つかる
モノクローナル抗体作製
受託サービス会社一覧

カイオム・バイオサイエンスのモノクローナル抗体作製事例

公式HPでは見当たりませんでした。

カイオム・バイオサイエンスのモノクローナル抗体作製受託サービスの特徴

従来の免疫法では困難な抗原に対する抗体を取得できる

ヒトを含む動物は、体内に異物を検出すると免疫反応が起こり抗体が産生されます。しかしもともと自身を構成している成分に関しては免疫寛容が起こり、抗体をつくれなくなります。

これは例えマウスとヒトの間であってもそうで、種を超えて受け継がれたタンパク質には類似しているところがあり、マウスからでも効果的な抗体を取得できるとは限りません。試験管内で抗体を取得する「ADLib®システム」は免疫寛容の制限を受けないため、より求める精度の抗体を取得しやすくなるのがポイントです。

ヒトモノクローナル抗体の特徴や
おすすめ受託サービス会社一覧

抗体を迅速に取得できる

試験管で全行程を取り行うことができる「ADLib®システム」では、わずか10日間で抗原に対して特異的に結合する抗体を判定することが可能です。他の技術と比較しても抗体を取得できるまでの期間が短い傾向にあり、よりスピーディーに抗体を得たいと考えている方におすすめできる手法です。

オリジナルなライブラリを創出できる

求める抗体の発見に近づけるため、カイオム社ではこの多様性を確保するためにニワトリの免疫システムを利用しているのが特徴。

ニワトリのB細胞由来のDT40細胞が持つ遺伝子を置き換える特性と、カイオム社が持つDT40を活性化する技術を組み合わせることでオリジナルなライブラリを創出することが可能です。

カイオム・バイオサイエンスの会社情報

会社名 株式会社カイオム・バイオサイエンス
本社所在地 東京都渋谷区本町三丁目12番1号 住友不動産西新宿ビル6号館
電話番号 03-6383-3561
公式サイト https://www.chiome.co.jp/

マウスで取れない抗体が見つかる
モノクローナル抗体作製
受託サービス会社一覧

【動物別】
おすすめのモノクローナル抗体
作製・探索受託会社4選

マウスモノクローナル抗体は、取得する抗体の多様性や、親和性・特異性が限定的なこと、マウス疾患モデルで免疫染色を行う場合に問題が生じることがあることなど、いくつもの課題を抱えています。

ここではウサギ・ニワトリ・ラクダ科動物・ヒトといった4種類の動物を中心に、合った目的や特徴について詳しくまとめました。

Google検索で「モノクローナル 抗体受託」と検索した結果より、モノクローナル抗体の取得・探索・作製受託を行う会社・39社を調査(2023年6月7日調査時点)。
日本抗体学会(https://antibodysociety.jp/)に所属している企業の内、対象の動物種からモノクローナル抗体を作製するサービスを提供している会社をピックアップ。

特許技術「Ecobody®」で
高機能ウサギ抗体を迅速に取得
iBody株式会社

iBodyのウサギモノクローナル抗体は
こんな目的におすすめ

  • 高い親和性と特異性を活かした免疫染色を実施したい
  • わずかな違いのある抗原を見分け、低分子抗原を高感度に検出したい
  • 高感度な診断薬を開発したい

iBodyのウサギモノクローナル抗体作製の特徴

  • 遺伝子配列に依存せず、高機能な抗体を取りこぼすことなく評価できる
  • B細胞の不死化や培養が不要
  • 最短2日間という極めて短期間で抗体を取得・評価可能

iBodyの公式サイトで
抗体作製受託サービスを見る

独自技術「ALAgene(R)」で新たな創薬ターゲットを開拓
株式会社ファーマフーズ

ファーマフーズのニワトリモノクローナル抗体は
こんな目的におすすめ

  • 相同性が高く、哺乳類では得られなかった抗体を取得したい
  • IgY抗体を取得したい

ファーマフーズのニワトリモノクローナル抗体作製の特徴

  • 創薬ターゲット分子に対しての抗体作製が可能
  • 同じ性質の抗体を安定的に供給可能

ファーマフーズの公式サイトで
抗体作製受託サービスを見る

独自の抗体ライブラリーにより10日前後でVHH抗体作製可能
RePHAGEN株式会社

RePHAGENのラクダ科動物モノクローナル抗体は
こんな目的におすすめ

  • 安定性の高いVHH抗体を取得したい
  • 低分子抗体を取得したい
  • 多価抗体や多重特異性抗体を作製したい

RePHAGENのラクダ科動物モノクローナル抗体作製の特徴

  • 豊富なライブラリーか最短10日で抗体開発
  • 熱やpHへの耐性がある高安定型ラクダ科VHH抗体を保有
  • 多様性を増大させたVHH提示ファージライブラリーを構築

RePHAGENの公式サイトで
抗体作製受託サービスを見る

「Ecobody技術®」で
有用なヒト抗体を取りこぼさない
iBody株式会社

iBodyのヒトモノクローナル抗体は
こんな目的におすすめ

  • 医薬品開発に適した抗体を取得したい
  • 感染症の感染者から感染ウイルス等を中和する抗体を同定したい
  • 自己免疫疾患の発症機構を解明したい

iBodyのヒトモノクローナル抗体作製の特徴

  • すべての抗体を発現可能で抗体の取りこぼしがない
  • 病変部位に出現する抗体を収集可能
  • 患者自己抗体の同定が可能

iBodyの公式サイトで
抗体作製受託サービスを見る