モノクローナル抗体の用途としては医薬品、診断薬、研究用試薬が一般的です。とくに、抗がん剤としての用途や、イムノクロマトとしての用途は一般的にも広く利用され、また周知されています。
モノクローナル抗体を使った抗体医薬品として最も代表的なものが抗がん剤です。例えば、乳がんにおけるHER-2過剰発現のケースは治療が難しいとされてきました。ですが、このHER2に特異的に反応するモノクローナル抗体「トラスツズマブ」の登場によって、HER-2過剰発現が確認された乳がん患者の生存期間が有意に長くなったことが報告されています。
また、抗がん剤以外にも、関節リウマチや心筋虚血、喘息、多発性硬化症、アルツハイマー病など、様々な疾患の治療薬としてモノクローナル抗体は使われています。
さらに近年では、次世代抗体医薬として従来とは異なるタイプの抗体医薬品の開発が行われています。抗体に薬剤を結合させた抗体薬物複合体(ADC)や1つの抗体が2種類の抗原と結合できるバイスペシフィック抗体などが代表的です。世界で開発、承認されている抗体医薬品の数は増え続けており、その市場も拡大しています。
モノクローナル抗体を体外診断薬に応用する事例として新型コロナウイルス感染症の抗原キットや、妊娠診断薬に用いられているイムノクロマト法があり。一般的にも広く使用されています。その他近年では、抗がん剤のコンパニオン診断薬などその用途は拡大しています。
医薬品や診断薬とは異なり、アカデミアでの研究分野や医薬品開発に必要な試験などに使われる研究用試薬としても、モノクローナル抗体は広く応用されています。その用途・範囲は非常に幅広く、また、使用されるモノクローナル抗体も、マウス抗体、ウサギ抗体からヒト抗体まで様々です。
病態の解明から新薬の開発まで、ライフサイエンス分野の最新の研究分野において欠かせない研究用試薬において、モノクローナル抗体は様々な形で利用され、質の高い研究・実験を陰から支えていると言えるでしょう。
標的に結合するモノクローナル抗体を探索するなら、求める親和性や特異性を発揮できる動物選びが重要。動物の特性を正しく理解し、適した手法で取得できる受託会社に依頼しましょう。
このサイトでは、動物の特徴や取得手法の違いをお伝えした上で、動物種別のおすすめモノクローナル抗体作製受託会社をご案内しています。委託先選びの参考にしてみてください。
マウスモノクローナル抗体は、取得する抗体の多様性や、親和性・特異性が限定的なこと、マウス疾患モデルで免疫染色を行う場合に問題が生じることがあることなど、いくつもの課題を抱えています。
ここではウサギ・ニワトリ・ラクダ科動物・ヒトといった4種類の動物を中心に、合った目的や特徴について詳しくまとめました。
Google検索で「モノクローナル 抗体受託」と検索した結果より、モノクローナル抗体の取得・探索・作製受託を行う会社・39社を調査(2023年6月7日調査時点)。
日本抗体学会(https://antibodysociety.jp/)に所属している企業の内、対象の動物種からモノクローナル抗体を作製するサービスを提供している会社をピックアップ。
iBodyのウサギモノクローナル抗体は
こんな目的におすすめ
iBodyのウサギモノクローナル抗体作製の特徴
ファーマフーズのニワトリモノクローナル抗体は
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ファーマフーズのニワトリモノクローナル抗体作製の特徴
RePHAGENのラクダ科動物モノクローナル抗体は
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iBodyのヒトモノクローナル抗体は
こんな目的におすすめ
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