iBodyのモノクローナル抗体作製受託サービスは、免疫したウサギの血液や脾臓、ヒトの血液や組織を使用しています。ここでは、抗体取得に用いる動物や作製プラン、納期などの特徴、iBodyの強みなどを詳しくご紹介します。
iBodyのモノクローナル抗体作製受託サービスは、まず免疫したウサギの血液や脾臓、ヒトの血液や組織を採取し、リンパ球を調製するところから始まります。その後、FACSによる目的抗体を発現しているB細胞の解析を行います。
目的抗体の探索には、iBodyの特許技術である「Ecobody技術®」を使います。目的抗体を発現している陽性細胞を1細胞ずつに分離し、シングルセル法による逆転写PCRおよび必要配列の付加を行い、無細胞抗体発現によるFab抗体の作製と、ELISAによる評価を実施します。
この工程後に、ELISA評価の結果選んだ抗体(10クローン~)の遺伝子と配列情報での納品を成果物として納品します。また、リコンビナント抗体を作製してIgG抗体として納品することも可能です。
抗体取得が可能な動物 | ウサギ・ヒト・マウス |
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抗体作製プラン | 成功報酬プラン ※B細胞の選別・Fab抗体の作製・評価・配列解析というB細胞解析後の抗体探索工程ごとに目的の成果が得られたかを評価し、成功報酬にて実施するプラン |
おおよその必要期間 | 最短1か月 |
納品物 | 抗体遺伝子と配列情報(10クローン~)、リコンビナント抗体 |
対応オプション | フル解析の通常プランから解析を簡略化した低価格プランまで |
名古屋大学大学院生命農学研究科の中野秀雄教授らによって開発された、シングルセル法と無細胞抗体発現技術を組み合わせた抗体探索技術「Ecobody技術®」を用いて、ウサギ及びヒトのモノクローナル抗体作製受託サービスを提供しています。
従来の技術では取得困難とされてきたウサギやヒト由来の高性能なモノクローナル抗体を、最短2日で取得可能です。B細胞の不死化や増殖の必要性がなく、個々のB細胞から抗体遺伝子を取得することで、本来持っている抗体の多様性を維持したまま抗体を取得できます。
目的のモノクローナル抗体の作製を委託するなら、受託会社が保有する技術や抗体取得が可能な動物の種類、作製期間などを比較し、適した手法で取得できる受託会社に依頼することをおすすめします。
このサイトでは、動物の特徴や取得手法の違いから、動物種別におすすめのモノクローナル抗体作製受託会社をご案内しています。各会社を比較し、参考にしてみてください。
マウスで取れない抗体が見つかる
モノクローナル抗体作製
受託サービス会社一覧
ある疾患のバイオマーカーを検出する診断装置の開発として、ターゲットであるペプチドに反応する抗体作製を目指した事例です。リン酸化反応をうけるペプチドに対して、特異的に反応する高感度のウサギモノクローナル抗体を取得されています。
長年にわたりさまざまなメーカーで製作してきたが、求める理想の抗体は取得できませんでした。今回、iBodyのEcobody技術を用いたことで、良質の抗体を短期間で作製でき、シーケンス情報から同ロットを即納入することも可能になりました。
※参照元:iBody株式会社公式サイト(https://www.ibody.co.jp/wp-content/themes/child/image/contents/service/result-img-02.pdf)
ウサギモノクローナル抗体の特徴や
おすすめ受託サービス会社一覧
新型コロナウイルスのmRNAワクチンを接種した人が変異株に対して中和活性を示すことが明らかになり、その抗体に対する解析と研究をおこないました。
そのなかで、ウイルスの侵入に必要なスパイクタンパク質をターゲットとして、それに結合する中和抗体の取得を目指した事例です。Ecobody技術によって取得された10種類のヒトモノクローナル抗体のうち、1種類が強力な中和抗体となり、高確率で目的とする抗体取得が実現できました。
※参照元:iBody株式会社公式サイト(https://www.ibody.co.jp/wp-content/themes/child/image/contents/service/result-vol2.pdf)
iBody社最大の強みは、特許技術「Ecobody技術®」にあります。この技術ではこれまで取得が困難だったウサギやヒト由来の有用なモノクローナル抗体を、効率的に取得できるのがポイント。
マウス抗体では取得するのが難しかった低分子抗原や、タンパク質のわずかなアミノ酸変異や翻訳語修飾を識別する高機能なウサギモノクローナル抗体、ヒトの体内で実際に機能している抗体を取得できます。
iBodyでは、抗原ペプチドの作製・免疫から抗体の探索、リコンビナント抗体の作製まで、さまざまなニーズに応じた柔軟な対応が可能。自社技術である抗体探索の前後のプロセスもiBody社が窓口となることで、ワンストップサービスを実現しています。
また、解析を簡略化したプランからフル解析のプラン、要望に応じたオプションにも対応しているのが強みです。
取得困難なモノクローナル抗体は製薬企業だけではなく、試薬・診断薬製造会社やアカデミックな組織など、幅広い業界が求めています。
より取得難易度の高い抗体を必要とするプロジェクトが進行していることも多く、その場合は受託サービスの範囲を超えた共同研究を行うこともあります。パートナーとともに抗体探索・評価を進めることで、より有用なモノクローナル抗体の取得につなげられるのが大きな魅力です。
モノクローナル抗体の取得には、B細胞の選別・Fab抗体の作製・評価・配列解析という工程があります。
iBodyの「成功報酬プラン」は、各工程ごとに目的の成果が得られたかを評価し、成功報酬で実施しています。各工程で成果が得られなければ、報酬は0円です。技術力に自信があるからこその料金体系といえます。
会社名 | iBody株式会社 |
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抗体取得が可能な動物 | ウサギ ・ヒト・アルパカ他 |
本社所在地 | 愛知県名古屋市千種区千種2-22-8 名古屋医工連携インキュベータ417 |
電話番号 | 052-753-8654 |
公式サイト | https://www.ibody.co.jp/ |
マウスモノクローナル抗体は、取得する抗体の多様性や、親和性・特異性が限定的なこと、マウス疾患モデルで免疫染色を行う場合に問題が生じることがあることなど、いくつもの課題を抱えています。
ここではウサギ・ニワトリ・ラクダ科動物・ヒトといった4種類の動物を中心に、合った目的や特徴について詳しくまとめました。
Google検索で「モノクローナル 抗体受託」と検索した結果より、モノクローナル抗体の取得・探索・作製受託を行う会社・39社を調査(2023年6月7日調査時点)。
日本抗体学会(https://antibodysociety.jp/)に所属している企業の内、対象の動物種からモノクローナル抗体を作製するサービスを提供している会社をピックアップ。
iBodyのウサギモノクローナル抗体は
こんな目的におすすめ
iBodyのウサギモノクローナル抗体作製の特徴
ファーマフーズのニワトリモノクローナル抗体は
こんな目的におすすめ
ファーマフーズのニワトリモノクローナル抗体作製の特徴
RePHAGENのラクダ科動物モノクローナル抗体は
こんな目的におすすめ
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iBodyのヒトモノクローナル抗体は
こんな目的におすすめ
iBodyのヒトモノクローナル抗体作製の特徴